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手話のお仕事 ②
仕事でメキシコの国境の小さな町、Agua Prieta に行ってきました。
片道3時間半、仕事は2時間ほどという、ほとんど運転に費やした一日。
でも、パソコンから離れて好きな音楽を聴きながら砂漠をガンガン走るのは、やっぱり気持ちいい。

私の勤める団体はテキサス州エルパソ市に拠点を置き、テネシー州、オハイオ州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州にグループ団体があります。仕事は大きく分けて2つの部署に分かれています。

f0020905_1111515.jpg一つは、テキサス州西部とニューメキシコ州南部に住む聾唖者(deaf)と難聴者(hearing impaired)の仕事の斡旋・ジョブコーチといった、聴覚に障がいのある人たちの生活の自立と社会参加をお手伝いするもの。同時に、裁判所・病院・警察・刑務所・テレビ番組・・・などあらゆるところでレベルの高い手話通訳者たちが活躍しています。
f0020905_1324644.jpgもう一つはWings of Angels というプロジェクトで、メキシコから南米、サモア・タヒチ・ニューカレドニアといった環太平洋諸島の国、インドネシアとアジアの一部、アフリカ・中近東など第三国に、聾唖学校の設立と、教員の教育や教材の作成をお手伝いするもの。アメリカとの国境を接するメキシコのソノラ州とチワワ州では、手話通訳やカウンセリングもしています。

私がインターン時代からツーソンに引っ越してくるまで約5年勤めたのが一つ目の部署の仕事。この部署の仕事は、テキサス州とニューメキシコ州政府からの助成金と、各裁判所・病院・警察・刑務所、その他民間の会社との契約で運営されていています。現在私が活動しているWings of Angels の仕事はNPOで、民間の団体、基金、クリスチャン団体などからの寄付金や支援金でサポートされています。

f0020905_100363.jpg私がフリーランス契約でしている仕事は主に、パソコンを使っての編集ですが、プロジェクトから通訳をつれて各国に送り込まれたスタッフが、現地の教育機関を訪ね障がい者教育の大切さを理解してもらい、現地の聾唖者やその家族と面接し、現地で使われている手話をビデオに収めてきます。私がそのビデオからボキャブラリーを拾い、パソコンに入っている何千という手と体の動きのパターンを組み合わせて、手話の「絵」を作るのです。それを現地の言葉(訳)と一緒に教科書のフォーマットに編集して、印刷屋さんに送り、教材が完成するのです。教材が出来たらそれを持って同じスタッフがまた同じ国を訪ね、教育機関に教材を寄付し、今度は教師になる人材を育成するのです。既存の学校の教師の中から、または一般の国民で高等教育(出来ればそれ以上)を受けている人から募集し、手話を覚えてもらい、障がい者心理や聾唖者の文化(deaf culture)を学んでもらいます。そのときにはうちから派遣するスタッフも、特殊教育や心理学やその他教育分野の博士たちを送ります。時には教師になる人材を、うちの団体でサポートしてアメリカに留学させたりもします。

この「パソコン仕事」のほかに、Wings of Angels の大事な仕事である国境付近のメキシコサポートに、私はよく出されます。メキシコ手話が出来るのと、一番買われている部分は「度胸があるから」。一人で砂漠を横切って何時間も運転するのも苦じゃないし、知らない土地に行くのも怖くない。怖いものはオバケと飛ぶ虫と歯医者のみ!知らない人との出会いも楽しい。これでスペイン語が話せるようになれば、もっといいのだけど(笑)。

それにしても、メキシコに行くたびに自分の胃袋の強さに驚かされます。よく、「メキシコでは水に気をつけないと!」とか、「氷の入った飲み物は飲んじゃいけない」とか、「生野菜・果物は危険」なんて聞くけど、メキシコで「あたった」経験は一度もない・・・というか、生まれてこのかた、食中毒の経験が一度もない。メキシコに行くと、道端のスタンドでタコスを買って食べたり、ハエがぶんぶん飛んでいるさびれた食堂みたいなところでおばちゃんが作ったスープを食べたり、氷入りの飲み物や、水道水も(!)飲んだけど、なんともない・・・やっぱり私の胃袋は普段からしょっちゅうビールで消毒されているから(?)ばい菌を寄せ付けないのだろうか(笑)それとも、子供の頃から学校帰りに野いちごやオンコの実を道端で食べたり、よその家の屋根のツララや公園の雪を食べたりしていたから、免疫が出来ているのだろうか・・・どっちにしても、たくましい胃袋のおかげで、いい仕事させてもらってます。
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by ezoist | 2006-04-28 12:00 | 仕事
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