<< El Paso ~お楽しみ編~ Camping @ Apach... >>
El Paso ~仕事編~
週末はエルパソに行って来ました。

f0020905_13594051.jpgf0020905_13595454.jpg
f0020905_1402939.jpg「行って来ました」と言うよりは、気分的には「帰ってました」と言った方がしっくりくる様な。右も左も分らなかったアメリカ生活をゼロからスタートした場所。5年暮らした、私を育ててくれた街。

アリゾナ州からニューメキシコ州をまたいで、テキサス州へ。テキサスに入ったらフリーウェイ沿いの景色は、右手にメキシコ。

今回の旅は、2泊3日にしては予定がいっぱい過ぎるギュウギュウ詰めのスケジュール。 久しぶりのエルパソで、行きたいところ、やりたいこと、会いたい人がたくさん。

それでも仕事でメキシコ側の街ファレスに行ってクライアントを訪問が第一の目的。

メキシコの聴覚障害者教育はまだまだ充分ではなく、障害児が学校に行くことさえほとんどなく、親からも見離され、ストリートチルドレンになり、わけもわからないままギャングやマフィアに利用されることが悲しいくらいに多いのです。
今回のクライアントの女の子(15歳)は、今までもちろん学校には行ったことがなく、スペイン語の読み書きがほとんど出来ない。メキシコ手話(それも、正しいものではなく、家庭で作られた「ホームサイン」と言われるジェスチャーみたいなもの)でしか、コミュニケーションが取れない。でも彼女はラッキーなことに、アメリカ人と結婚してアメリカ市民になった叔母さんがいて、その叔母さんの養子になる手続きをし、晴れてアメリカの聾学校に行けることになったのです。それで、私はその下準備のお手伝いをしに行ってきたのです。
なんだか久しぶりにファレスを運転して、しばらく使っていなかったメキシコ手話を使ったら、緊張したせいか疲れてしまい、ホテルに戻ってビールを一本飲んだら爆眠してしまい、友達とゴルフをしていた相方がホテルに戻ってきても気づかずに朝まで熟睡してしまいました。

翌日は早く起きて、最近脳卒中で倒れてしまった、エルパソで唯一の deaf のカウンセラーで私の恩師でもある人のお見舞いに行ってきました。彼無しでは、私の今の仕事も今の生活すらなかったと言えるほどお世話になった人なので、何があっても絶対に会いたかったのです。

彼は思っていた以上に元気そうで、前日の私のファレスでの仕事を興味深そうに聞いてくれて、私が結婚して引っ越した後でもまだ、この仕事を続けていることをとてもよろこんでくれたのでした。ツーソンで知り合った deaf の友達や、カレッジでの deaf の同僚のなかに、彼と大学が一緒だった人や、彼の教え子が偶然いて話が盛り上がってしまい、病院を出たのはもう、お昼過ぎ。

大急ぎで友達とランチをしてから、今度は昔のクライアントで今は刑務所暮らしの人を訪問。この刑務所には仕事で何度も訪れたことがあったのですが、看守の一人が私を覚えていてくれたのにはびっくり。しかもフルネームで(笑)「ここに来た日本人は、君が最初で最後だから」だって。このクライアントも、気づかないまま、分らないまま、犯罪に巻き込まれた一人です。私のボスを中心に、善意で無料の弁護士と手話通訳者が、彼の救出に全力を尽くしています。
彼と久しぶりにゆっくり話し、励まし、逆に励まされ、何度も何度も握手をして、後ろ髪を引かれる思いのまま刑務所を後にしたのでした。

エルパソに住んでいた5年間の私の生活は、毎日がこんな感じでした。
クライアント訪問だけで毎日が過ぎていく。自分のことを考える余裕なんてなくて。
やり甲斐のある仕事なだけにそれなりに大変で、いろいろと考えさせられる仕事なだけにフラストレーションも多く・・・

エルパソじゃなかったら、パワーと勇気を与えてくれるあの不動の岩山と、毎日快晴な大きな空と、毎日色が変わる夕日と、大きな笑顔のエルパソ民たち、そして、これ↓がなかったら、あんなに頑張れなかったかも知れないと、いつも思うのです。
f0020905_122348.jpg
一日の疲れを癒してくれる美しすぎる夜景。灯りのほとんどは、メキシコ側の街。
仕事の帰りに、よくここに座ってビール飲みながら夜景を眺めていました。
f0020905_1231047.jpg

景色が広すぎて一枚の写真に収まらないのが残念。180度、見渡す限り、トパーズだらけ。

今回もまた、癒されにここに行ってしまいました。ここに行かなければ、エルパソに行った意味がないほど、大好きなのです。この場所。

今度はいつ会えるのかな。

追記:オシオシさん、連絡できなくてごめんなさい!
[PR]
by ezoist | 2007-03-27 13:51 | 仕事
<< El Paso ~お楽しみ編~ Camping @ Apach... >>