スペイン語のクラスの帰りに、本屋へ立ち寄ったときのこと。
前から欲しかった本を見つけ、久々に時間もたっぷりあったので、 コーヒーでも飲みながらちょっと読んで帰ろうかなと、スタバへ。 広い空の下、日陰になっている外のテーブルに座って本を読むのは気分がいい。 スタバの列に並んで待ってる間に、さっそく袋から出して本を読み始めた。 その本の先に、前に並んでいた女性のジーンズが目に入った。 あらら、私と全く同じジーンズをはいているわぁ、この人・・・と思いながら、 本に視線を戻すと、今度は前から「あら、同じTシャツね」と その女性が振り向いて笑っている。 えええ!?!? そんな偶然ってあるのですね。全く同じジーンズに、色違いの同じTシャツ。 思わず顔を見合わせてぷぷぷっと笑ってしまった。 なんだかへんな親近感がわき、自己紹介なんかして、 コーヒーが出来てくるのを待つ間、何気なくおしゃべり。 「仕事でメキシコに行ってきた帰りで、家に帰る前にちょっとコーヒーでも飲んで、リラックスしてから帰ろうと思って」と、彼女が言う。「メキシコのどちらへ?私も仕事で時々メキシコにいくのよ」ときくと、「私が行くのは、仕事柄、貧しいエリアなんだけどね」という。もっと話を進めていくと、なんと彼女は歯科衛生士で、ご主人は歯医者さん。ツーソンで開業している。彼女のお父さんとお兄さんもメキシコシティーで歯科医院を営んでいるそうで、この4人が一緒に、メキシコの山岳地のメキシコインディアンが住む貧しい地域に行き、口腔衛生の大切さを教えたり、歯ブラシや天然素材で出来たハミガキコを提供したり、年2回の治療とクリーニングを無償で奉仕しているという。なんて素敵なお仕事! そして彼女が言うには、手付かずの自然と天然資源がたくさんあるメキシコの山岳地帯には、メキシコインディアンが今でも昔のままの生活をしており、政府の手が行き届かず、まだまだいろんな手助けが必要なんだ、と。障がいを持って生まれた子供たちもたくさんいて、学校教育さえない地域もある。そして、インディアンの言葉しか分からない子供たちも大勢いて、都市に出てきたとしてもスペイン語がわからないがために学校に行けないのだという。ようするに、そこだけ時間が止まっているかのように、とり残されているのだという。 そして私も、Wings of Angels の活動について彼女に言ってみた。分野と活動地域が違うにしても、仕事意識の向いている先に共通点もあり、彼女も興味深く話を聞いてくれた。彼女はメキシコインディアンの deaf の家族を知っているという。彼らの手話での会話をビデオに撮ったものがあるから、今度見せてくれるという。きっと、メキシコ手話とは違うものではないか・・・とても興味深い。そこから話はどんどん盛り上がり、気がつけば外は真っ暗。3時間も話していた。 お互いに連絡先を教えあい、また、必ず近いうちに会いましょう、と約束して家に帰った。 なんとも不思議な出会い。いつか一緒にインディアンの村を訪問してみたい。
by ezoist
| 2006-05-11 23:00
| 仕事
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